母乳について

母乳が出ないで悩んでいる人のストレス対処法について。

母乳についての悩みは色々あります。おっぱいがしこって痛かったり、赤ちゃんが吸ってくれなくて、困っているお母さんもいれば、痛みは無いのだけど、おっぱいが足りなくて、赤ちゃんが寝てくれない。等々、本当に悩みは尽きませんね。

でも、そんなに悩んでいるのに意外と知られていない事が、お母さん自身のストレスなのですよね。おっぱいが不味くなる原因として、ストレスも影響している言う事、覚えておいて下さいね。

 

母乳育児アドバイザーの久保祥実(まさみ)です。

今日もご覧くださり、ありがとうございます。

トラブルを起こして、母乳が出にくくなって、おっぱいケアに来られたお母さんに、「ストレスはありませんか?」って聞いたらほとんどの方が「あるけど、大したことないです。」とか、「別にコレと言って無いです。」と答えられます。

お母さんにはあまり自覚が無いようなのですね。

母乳はホルモンの影響を受けて、量が調節されますし、母乳そのものが血液でできているので、ストレスがあると、てき面におっぱいの量と質に影響が出るのです。

ですから、お母さんに自覚がなくてもストレスが溜まってくると、じんわりじんわり、乳腺の循環が悪くなり、そしてだんだん乳管が詰まってきて、おっぱいの質と量が下がってしまうのです。

しかし、これは意外と知られていないのです。ですから、どうして出ないのだろう?!吸ってくれないのだろう?!と悩まれるお母さんが多いって訳なのですよね。

では、どんなストレスがお母さんにあるか❓!と言うと、一番多いのが、初めてのお子さんの場合は、育児そのものにストレスを感じています。赤ちゃんの扱いに慣れていないので、当然ながら、色んな事に戸惑いや不安が付きものなのです。

そして、生活の急激な変化に、お母さんもなかなか適応できない状態です。

そして、特に帝王切開の場合や、産後の損傷が著しい場合は、傷の痛みと身体のダメージによるストレスも考えられます。

ですから、帝王切開のお母さんは母乳が出にくくなって当然なのです。もし、自然出産ができなかったという喪失体験を引きずっていたりすると、尚更です。

更に、ストレスが重なってくると、感情が高ぶって眠れなくなり、睡眠不足状態が続きます。

又良い嫁、良い妻、良い母親をしなければいけないと思うと頑張り過ぎてそれがストレスになっているというケースも多いです。

例えば、お舅さんやお姑さんに無理してお子さんのお顔を見せに行ったり、招いたり、親戚の集まりに顔を出したり、友人が来るからと、部屋のかたずけを完璧にしようとつい頑張ってしまう。ご主人に育児の手伝いをお願いできない場合、期待を裏切られたような気持ちにもなってしまい、それがストレスとなってトラブルの原因にもなっているのです。

そして、産後のホルモンの影響からも、お母さんは不安定になり易く、そのことにも気付くことが出来ないほど、悪循環サイクルにはまってしまっているお母さんも、実は多いのです。

これらの様な場合、私はそのお母さんに寄り添いながら、お話をゆっくり聞かせて頂き、一緒に心の整理をしていきます。無理しているか無理していないか、お母さんの心に問いかけてもらうのです。

無意識に、「~しなければ」がお母さんを追い込んでストレスになっていることも多いです。

そして、そのストレスが母乳の出を悪くしていると言う事に気付いてもらうのが最終目標です。このことに気づけたら、ここからの解決は早いです。それを避けるか避けずに頑張り続けるかはお母さん本人に選択して頂くのですが。

1人の命が誕生すると、いくら赤ちゃんが可愛いと言っても、お母さんにとっては、育児が負担になる時もあるのですよね?!

私は、その事が分かって貰えるだけでも、ストレスは減ると思います。

可愛い赤ちゃんに質の良い、沢山の母乳を飲ませてあげたいと希望するのでしたら、「~しなければ」ではなく、「~したい」からの選択で、ご主人や周りの人にできるだけ無理しないストレスの少ない生活を心がけて頂きたいです。

私は、皆さんが満足のいく母乳育児を実現できることを願っています。

最後までお読み下さり、ありがとうございました。